2009全国民主主義教育研究会・中間研究集会のお知らせ      11.18/08
〜 現代学力論と世界経済危機を解読する 〜

 2009年の中間研究集会では、学力問題と世界経済危機を取り上げることにしました。
 毎日のように報道される学力問題をめぐる議論は、焦点が定まらず、混迷を極めているようにも見えるからです。新学習指導要領の発表を機に、社会科の学力と授業づくりについて検討を加え、学習指導要領を乗り越える実践を創り上げていきましょう。
 また、昨年以来の国際金融危機は、世界経済・日本経済をどのようにとらえ、どのように教えるかなど、経済教育のあり方についても多くの課題を突きつけているように思います。第一人者を迎えて行われる中間研究集会に結集し、民主主義教育の発展にと取り組んで行きましょう。
 新年早々の研究集会ですが、ぜひご参加ください。

期 日: 2009年1月5日(月)13:00〜18:00
             6日(火)9:00〜12:00

会 場 ;駒場東大前

[第一日]5日(月) <受付開始12:30>  13:00〜18:30
講演 臼井嘉一 (国士舘大学・文学部教授;社会科教育)
 「現代の学力問題をどうとらえ、実践するか
     −−社会科・公民科を中心として−−

<臼井嘉一教授・プロフィール> 
 福島大学教育学部助教授・教授を歴任の後、2002年から2006年まで同大学長。2008年4月より、国士舘大学教授(文学部教育学科教育学専攻)。専門は社会科教育学。おもな著書として、『戦後歴史教育と社会科』岩崎書店1982、『社会科カリキュラム論研究序説』学文社1989などがある。『新しい中等社会科へのいざない』地歴社1992では、全民研『たのしくわかる政経50時間』あゆみ出版1989を取り上げ、授業分析をしていただいている。

12:30  受付開始

<第1部> 実践から学力を考える
13:00〜15:00 
「地理オリンピックから見える学力」 泉貴久(専修大学柏中高等学校)
……2008年夏、チュニジアで開催された地理オリンピックで、日本の男子高校生が金メダルを獲得。世界一となった高校生は"地理オタク"なのか?という疑問から始まった企画。実際に地理オリンピックではどのような力が求められるのか。地理オリンピックの世話人を務めた泉さんが語って下さいます。
「学びの共同体とは何か−東大附属中等教育学校の実践から」 草川剛人(宝仙学園)
……いま全国の学校に広がる「学びの共同体」。佐藤学・東京大学教授の指導のもと、先駆的な実践に取り組んできた東京大学附属中等教育学校の実践を紹介していただき、学力と授業づくりについて考えます。草川さんは、同校元副校長。現在は、宝仙学園で活躍されていらっしゃいます。
      

<第2部> 記念講演;社会科の学力と授業づくり
15:00〜17:00
◇臼井嘉一 「現代の学力問題をどうとらえ、実践するか−社会科・公民科を中心に−」 
……PISA学力論、全国一斉学力調査、新学習指導要領発表など、学力をめぐるニュースや議論は、毎日繰り返し流れてきます。しかし、垂れ流しのような情報と教育政策によって、教育現場はかえって混迷を深めているように思えます。そんな中、複雑に絡まった現代学力をめぐる様々な議論を読み解き、実践への展望を示す待望の講演を企画することができました。ふるってご参加ください。
          

<第3部>
17:00〜17:30
杉浦正和さんのアメリカ模擬投票視察・報告会
……模擬投票実践でお馴染みの杉浦さんが、08年秋、大統領選真っ只中のアメリカを訪問。アメリカ政治教育の実態がわかる貴重な報告です。
17:30〜18:30  
全国委員会  
 ※全国委員会終了後、懇親会を開催します。(当日、参加希望を募ります。費用・会場当日発表)

[第二日]6日(火) <受付開始 8:30>   9:00〜12:30
講演 伊藤正直 (東京大学大学院経済学研究科教授;日本経済・金融論)
「国際金融危機と日本経済−どう読み解き、どう教えるか−」

<伊藤正直教授・プロフィール> 
東京大学社会科学研究所、立命館大学経済学部、名古屋大学経済学部を経て現職。戦後日本の国際金融史、IMF成立過程の再検討、日本金融システムの国際比較検討を進める。おもな著書として『日本の対外金融と金融政策』名古屋大学出版会、共編著『現代日本経済史(新版)』有斐閣、『世界地図で読む グローバル経済』旬報社などがある。

8:30 受付開始
 9:00〜10:00
「現代資本主義をどう教えるか」 越田年彦さん(南多摩高等学校)
……いま経済の授業をどのようにつくっていますか?複雑をきわめる現代経済をどのように教えるか、積極的に経済教育に取り組む越田さんにレポートをお願いしました。議論では、フロアーからも、それぞれの学校の取り組みを紹介していただいて、情報交換したいと思います。

記念講演;国際金融危機と日本経済
10:00〜12:00 
伊藤正直「国際金融危機と日本経済−どう読み解き、どう教えるか−」 
……金融史や恐慌研究などで知られる伊藤さんは、2007年秋に「国際化する経済を学ぶ」旬報社を刊行し、子ども向けの、わかりやすい経済の解説にも取り組まれています。実証的な研究に裏付けられた経済史的な観点から現在の経済危機をどのようにとらえるか、伊藤さんのお話をもとに、現代経済をどう読み、どう教えるかをめぐって意見交換を行います。!

       

会場への交通・地図
○ 交通機関;京王井の頭線 駒場東大前駅下車徒歩7分

申し込み・問い合わせ
 ○ 参加費; 一般2,500円(1日のみ2,000円) 学生1,000円
        ※当日受付でお支払いください。
 ○ 宿 泊; 各自でお願いします。 徒歩2分の駒場エミナース(03‐3485‐1411)が利用できます。
 ○ 申し込み・問い合わせ;
   会場設営の関係上、できるだけ事前にお申し込みください。なお、当日会場での受付も可能です。 
   申し込み・問いあわせは、氏名・所属を明記のうえ、ここをクリックしてください。

※お申し込みは、「名前、連絡先住所、連絡先電話、勤務校(在学校)、参加日<5日のみ・6日のみ・両日とも>をご記入ください。

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