☆分科会(7月30日)
第1分科会 民主主義思想
日本社会は、「自己責任」という競争の論理だけが肥大化したに見える社会にモデルチェンジした。社会が希望を失った時、子供たちの未来像を失う。子供と青年の思想形成には、新自由主義的なモデルと違う社会像、すなわち「オルタナティヴ」なモデルをつくることが必要である。本年度も上記の観点を重視し、次のレポートを検討していく。なお@のレポートは、留学生の報告である。
レポート@「中国の愛国主義の変遷」(愛知・院生)
A「宗教から教育」(東京・高)
B「生命倫理の授業」(千葉・中高)
C「キリスト教思想をどう教えるか」(東京・高)
第2分科会 憲法と平和・経済
新教育基本法や日本国憲法の改定問題に目を奪われているうちに、人権を侵害するのではないかと懸念される様々な法律が成立しています。今まで以上に47年教育基本法や憲法の存在意義が多くの人々の間で関心を集めています。危機とも言える状況の中で、憲法の意義や平和の意味を日々の実践の中から学んでいきたいと考えています。
レポート@「思想・良心の自由」(東京・高)
A「日本国憲法を考える−憲法とはどういうものか−」(兵庫・高)
B「今、憲法を問う」(埼玉・高)
C「学校設定科目 平和開発論(高大連携科目)」(京都・高)
第3分科会 学力と授業づくり
授業をどうつくったらよいか、さらに、社会を見抜く眼と判断する力を育てるにはどうしたらよいか。難しい問題である。本年度も多様・多彩な学習内容と学習指導方法が報告される。その中で主権者意識を育てる確かな学力と何か、その身につけかたを検討する。
レポート@「『先生、私たちが未来を変えます』−主権者意識を育てる授業」(東京・高)
A「大学における公民科教育法」(東京・大)
B「高校生による模擬裁判のとりくみ」(三重・高)
C「NIEに取り組む」(東京・高)
第4分科会 自立と連帯を育てる
毎年、子どもたちの「自立と連帯」について様々な方面から議論しています。いじめ、不登校、犯罪の低年齢化など、子ども・教師・親をめぐる課題は山積しています。課題の大きさに負けず、今年も元気をみんなで持ち帰りましょう。
レポート@「職業意識を育てるために(試して)」(愛知・高)
A「ひきこもり、不登校、を通して日本の教育・自立と連帯を考える」(愛知・大)
B「生徒会の自治を支援・再建する」(東京・高)
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※第2分科会の様子
@日本国憲法を考える−憲法とはどういうものか、 A立憲主義の授業<BR>
B今こそ憲法教育を−高校生が行った憲法討論会、 C「ニートと憲法」の授業<BR>
D社会を見直すきかっけになる「女と男」の授業をめざして、
E経済教育の現状吟味と資本主義的価値理念を問う経済教育の可能性
F国際法からイラク戦争をとらえる
以下は運営上の課題です。昨年度からの議論をふまえ、憲法教育とは何かという議論をはじめとして、理論的な面を中心に議論が行われた。が 、
授業方法についての議論が不十分なままであった。初めて参加された方は、その点が物足りなかったと感じられたかもしれない。