全国民主主義教育研究会 2007年(第38回)大会

正式発表の順序を変えて、当日の写真でやメモを入れました。  8.12/07

学校・家庭・地域から
主権者を育てる民主主義教育を確立しよう
   全国民主主義教育研究会 第38回 大会(当日の写真)
7月29日(日)から7月31日(火) 

於 犬山・レイクサイド入鹿

 47年教育基本法が「改正」されてから4ヶ月がたちました。現在は、国民投票法の裁決が強行され、政権党の憲法改正プログラムが進行中です。また、教育再生会議の提言、文科省の通知が次々に出され、国会では教育三法が審議されています。このような中、私たち全国民主主義教育研究会は、新機関誌『民主主義教育21:いま憲法教育を問う』を発行しました。
 本年度は、「学校の最も重要な役割は授業である」と位置づけた、全国に知られる「学び合いの授業」のまち、犬山市で大会を開催します。共に学んでいきましょう。大会の参加をお待ちしています。

◆記念講演 (7月31日:3日目)
   
「犬山市の学びの学校づくり−学びと育ちの協同と義務教育の保障」
   中嶋哲彦氏 (名古屋大学教授(教育学・教育法)・犬山市教育委員)
      1955年名古屋生まれ。名古屋大学大学院教育学研究科博士課程で学び、専門は教育行政学・教育法学。
      博士(教育学)。近著に浦野・佐藤・中田『改定教育基本法 どう読み どう向き合うか』(かもがわブックレット、
      2007 年)、犬山市教育委員会編『全国学力テスト、参加しません』(明石書店、2007)など。
 
    
◆特別報告1(7月29日)
  
「模擬投票とその意義」
  
 松田隆夫氏 (東京都立戸山高校)
    1989年以来20年模擬投票を行ってきた実践家

     
◆第二特別報告(7月29日)
  
「全民研と東京の高校生から学んできた36年間」
  立川秀円氏
 (常任委員)
  
 近著『高校生のちからを信じたい−不起立教師の平和教育−』(同時代社、2007年)

◆基調報告(7月29日)
   
本会常任委員より


 

☆分科会(7月30日)
第1分科会 民主主義思想                             
 日本社会は、「自己責任」という競争の論理だけが肥大化したに見える社会にモデルチェンジした。社会が希望を失った時、子供たちの未来像を失う。子供と青年の思想形成には、新自由主義的なモデルと違う社会像、すなわち「オルタナティヴ」なモデルをつくることが必要である。本年度も上記の観点を重視し、次のレポートを検討していく。なお@のレポートは、留学生の報告である。

レポート@「中国の愛国主義の変遷」(愛知・院生) 
     A「宗教から教育」(東京・高)
     B「生命倫理の授業」(千葉・中高)
     C「キリスト教思想をどう教えるか」(東京・高)


第2分科会 憲法と平和・経済                       
 
新教育基本法や日本国憲法の改定問題に目を奪われているうちに、人権を侵害するのではないかと懸念される様々な法律が成立しています。今まで以上に47年教育基本法や憲法の存在意義が多くの人々の間で関心を集めています。危機とも言える状況の中で、憲法の意義や平和の意味を日々の実践の中から学んでいきたいと考えています。

レポート@「思想・良心の自由」(東京・高)
     A「日本国憲法を考える−憲法とはどういうものか−」(兵庫・高)
     B「今、憲法を問う」(埼玉・高)
     C「学校設定科目 平和開発論(高大連携科目)」(京都・高)

第3分科会 学力と授業づくり
 
授業をどうつくったらよいか、さらに、社会を見抜く眼と判断する力を育てるにはどうしたらよいか。難しい問題である。本年度も多様・多彩な学習内容と学習指導方法が報告される。その中で主権者意識を育てる確かな学力と何か、その身につけかたを検討する。

レポート@「『先生、私たちが未来を変えます』−主権者意識を育てる授業」(東京・高)
     A「大学における公民科教育法」(東京・大)
     B「高校生による模擬裁判のとりくみ」(三重・高)
     C「NIEに取り組む」(東京・高)

第4分科会 自立と連帯を育てる 
 
毎年、子どもたちの「自立と連帯」について様々な方面から議論しています。いじめ、不登校、犯罪の低年齢化など、子ども・教師・親をめぐる課題は山積しています。課題の大きさに負けず、今年も元気をみんなで持ち帰りましょう。

レポート@「職業意識を育てるために(試して)」(愛知・高)
     A「ひきこもり、不登校、を通して日本の教育・自立と連帯を考える」(愛知・大)
     B「生徒会の自治を支援・再建する」(東京・高) 

 
※第2分科会の様子
@日本国憲法を考える−憲法とはどういうものか、 A立憲主義の授業<BR>
B今こそ憲法教育を−高校生が行った憲法討論会、 C「ニートと憲法」の授業<BR>
D社会を見直すきかっけになる「女と男」の授業をめざして、 
E経済教育の現状吟味と資本主義的価値理念を問う経済教育の可能性
F国際法からイラク戦争をとらえる
以下は運営上の課題です。昨年度からの議論をふまえ、憲法教育とは何かという議論をはじめとして、理論的な面を中心に議論が行われた。が 、
授業方法についての議論が不十分なままであった。初めて参加された方は、その点が物足りなかったと感じられたかもしれない。

☆30日「夜の報告会」
 新機関誌『民主主義教育21』・近刊の全民研編『格差社会と若者の未来』の合評会

☆ミニミニオプショナルツアー(大会最終日31日午後)
 リトルワールド、明治村、犬山城下散策、学び庵見学。人数次第で実地しました。
  


☆とき・ところ 
◆と  き  2007年 7月29日(日)〜7月31日(火)
レイクサイド入鹿
◆と こ ろ  愛知県犬山 
レイクサイド入鹿 (愛知県市町村職員共済組合保養所)
       愛知県犬山市字喜六屋敷118 電話 0568−67−3811

■費 用 参加費 6,000円(学生4,000円) 1日のみは3,000円
       宿泊費 22,000 円 (宿泊費2泊5食・会場費含む)

☆交通案内
【電車をご利用の場合】
名鉄犬山線犬山駅下車、犬山駅東口からバス利用、20〜30分で明治村、そこから
1キロぐらい。明治村に到着しましたら、会場に電話を下さい。迎えにあがります。
なお、29日当日は、全体会前(12時15分)に犬山駅東口まで送迎バスを出します。

【自動車をご利用の場合】
 中央自動車道 小牧東ICより約5分
 地図


☆大会日程
29日(日)11:30〜13:00 受付
     13:00〜17:00 基調報告・特別報告・レポート紹介
     18:00〜19:30 夕食・交歓会
     20:30〜    (全国委員会)
30日(月) 9:00〜12:00 分科会
     12:00〜13:00 (昼食)
     13:00〜17:00 分科会
     18:00〜19:30 夕食
     20:30〜21300 報告会
31日(火) 9:00〜12:00 総会・記念講演



☆申し込み
  @参加申込書宛て先について、次にお問い合わせください。 
  A大会参加費6000円を郵便振替によってお振り込み下さい。通信欄に大会参加費とご記入下さい。
   郵便振替口座 00120−1−97883、加入者名:全国民主主義教育研究会 
*期限をお守りください。宿泊のキャンセルは違約金をいただきます。
 7月23日までにお申し込みください。25日をすぎての宿泊のキャンセルは違約金をいただきます。

……全民研第36回大会参加申込書内容項目…………
  氏名
  男・女 歳 会員/未会員
  住所 〒
  電話
  勤務先
  参加回数:初/2〜4回/5回以上
  職種:教員(小・中・高・大) 学生/院生
  朝食・昼食・夕食・宿泊の有無を日ごとにお知らせください。
  参加希望 分科会 ( ) 7/30(月)
  ※煙草を吸う人と同室で(困る・かまわない)

○ 28日の宿泊(前泊)希望者は、申込みをすると同時にメールください。

inserted by FC2 system